Pentium-MからCore 2世代まで有効な方法です。
ノートPCではbiosでコントロールできないのでソフトウェアでCPUの電圧を調整します。
これでCPU温度が劇的に下がり、消費電力も高クロックCPUでは実測15Wほど低下させられます。
今回はRMClockを使ってみました。
RightMark CPU Clock Utility (RMClock)
http://cpu.rightmark.org/download.shtml
Windows 7 64bit用ドライバ
http://www.sevenforums.com/software/137804-msi-afterbuerner-rtcore64-sys.html
ここからrtcore64.zipをダウンロードし、本体のRTCore64.sysに上書きしてください
一部のCPUで表記された電圧に誤差があるので
現在の正確なモニター用にCPU-Z、
デフォルトの電圧チェックにHWiNFO32を用意します。
今回は発熱の特にひどいT7200のX60を実験台に
ひとまずHWiNFO32を起動
クロック | FSB*倍率 | 電圧(VID) | |
低クロック | 1GHz | 166MHz*6 | 0.9500V |
高クロック | 2GHz | 166MHz*12 | 1.1875V |
これをメモしておきます。
その後、RMclockを起動
上のプロファイルセレクションをRMClockでコントロールするように設定、
下で使用する倍率にチェックを入れ、電圧を設定していきます。
画像ではソフト起動で電圧をコントロールするようになっていますが
設定検証中のスタートアップはNo managementにします。
今回はT7200の最低電圧の0.9500Vで2GHz動作にチャレンジしてみました。
プロファイルの設定
Use P-state transltions(PST)の欄と、使用する倍率のIndexの欄にチェックを入れます
そ
あっさり動作!
デフォルトでYoutubeの1080pをみると80度で大変なことになっていましたが
60度台まで下がりました。
現在2GHz固定で運用しています。
indexのチェックを一つだけにすれば固定クロック動作にできます。
低電圧固定のおかげでコイル鳴きやイヤフォンからのノイズも少なくなりました。
このT7200は0.9500Vで2GHzが安定動作できましたが
T7800ではフリーズすることがありました。
Merom世代の2GHz動作は0.9625Vが安定の目安でしょうか。
その他のクロックで動作させたい場合は、HWiNFO32でメモしたデフォルト値から
ブルースクリーンになるまで1段ずつ下げていき
ブルースクリーン時の電圧から+0.0125~0.0250Vあたりで設定します。
※ RMClockはCore 2 DuoのMerom後期やPenrynでは0.1125V高く表示されるので注意
ディーパスリープ機能のあるCPUなら0.8500Vから設定できるので
超低電圧CPUにすることも可能です。
CPU | 動作クロック | FSB*倍率 | 安定電圧 | 元の電圧 |
U7600 | 1.20GHz | 133MHz*9 | 0.8625V | 0.8875V |
T7200 | 2,00GHz | 166MHz*12 | 0.9500V | 1.1875V |
T7800 | 1.60GHz | 200MHz*8 | 0.8750V | - |
T7800 | 2,00GHz | 200MHz*10 | 0.9625V | - |
T7800 | 2.60GHz | 200MHz*13 | 1.1375V | 1.2375V |
別のT7200で試したところ2,00GHz安定には1.0125V必要でした
かなり個体差があるようです。
安定してるようでも実際には電圧が足りなく、突然青い画面になることがあったので
運用するまえにPrime95などを1時間回したり1日放置して最終チェックをします。
性質上、設定中にブルースクリーンやフリーズを必ず経験するので
大事なデータを退避し、スタートアップ登録や「起動後にプロファイルを適応」などの設定は
安定するまで外しておかないと大変なことになるので注意してください。
効果がある分危険なのでくれぐれも自己責任で。
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